9月26日、中国の深圳で行われていた発表会で、コーエーテクモゲームスが気になる情報を公開しました。真・三國無双シリーズの最新作となるスマートフォン向けアプリを開発中だというのです。
新作のタイトルは『真・三國無双 覇(仮称)』。家庭用コンシューマーゲームの真・三國無双シリーズを遊んできた人やアクションゲームが好きな人なら、ちょっと気になるところですね。
真・三國無双シリーズのアプリゲームは、国内ではつい先日、9月19日に配信が始まったばかりの『真・三國無双 斬』もあります。そちらとの違いも気になるところです。
真・三國無双シリーズをやったことがない! という人の為に、少し説明しましょう。
『真・三國無双』シリーズといえば
ゲームコンセプトはプレイヤーが一騎当千の武将となって戦場を駆け、地を埋め尽くす敵兵や武将を薙ぎ払う爽快なタクティカルアクションゲームです。一方でRTS(リアルタイムシミュレーションゲーム)の側面もあり、率いる軍を勝利に導かねばなりません。
5年ぶりのシリーズ最新作は今年の2月に発売された『真・三國無双8』で、これまでの戦場ごとのステージ制を廃止。舞台はオープンワールドになり、シームレスに中国全土のどこへも行けるようになりました。
これまで武将によっては非現実的な武装や攻撃方法がありましたが、これもリアル路線へ転換。ストーリーモードはプレイキャラクターに選んだ武将の人生を体験する形で進行します。
しかし新作アプリのベースになるのは、これら思い切った変更があった『真・三國無双8』ではなく、2011年にリリースされた『真・三國無双6』です。初のオンライン協力プレイが出来るようになり、アクションがわかりやすく豪快でした。
ストーリーモードは三国志の各勢力の物語を、どれか一つ選んで物語を追体験するタイプで、人よりも国に焦点が合っています。選択できる中に三国志の時代の後、「晋」があるのも歴史に沿って遊んでいる感覚がありました。
三国志を知らない人でも、このゲームを遊べば一通り覚えられるほどなのです。
アプリゲーム『真・三國無双 斬』
実は真・三國無双のスマートフォンアプリゲームは、これが初というわけではありません。
ただシリーズの特徴とも醍醐味とも言えるアクション性や、グラフィックは期待できないものばかりが続いていました。
しかし今回の『真・三國無双 斬』は違います。最初に驚くのはとにかくグラフィックが綺麗で動きが滑らか! 戦闘をオートで進めることもできますが、プレイヤーとしての楽しみである派手なアクションも楽しめます。無双必殺技が発動するとあまりにもグラフィックが豪快すぎて、周りが見えないほど。
家庭用ゲームと違ってガードボタンがないので、タクティカルな戦いは難しいかもしれません。
また、ソーシャルゲームなのでガチャがあります。新しい武将や武器はガチャを回して手に入れますが、これには金貨が必要。ゲームを進めたり、ログインボーナスなどで集めることもできますが、課金して戦力の高い武将を手に入れるのも可能です。
最後に最大の家庭用コンシューマーゲームとの違いは、RTS要素がないという点でしょう。無双シリーズには必須の要素でしたが、ゲーム性としてアクションを優先した結果かもしれません。また、1ステージがとても短く、戦闘があっさり終わってしまう感がありました。
しかしコーエーらしい重厚なデザインやグラフィックが満載のストーリーシーンやイベント会話も多く、無双シリーズに初めて触れる人も楽しめます。
新作はどこに重点をおいてくるのか
中国は三国志の本場ということもあり、コーエーテクモゲームスの歴史シミュレーションゲーム『三國志』も高い人気を誇っています。『三國志11』をベースにしたスマートフォンアプリも大ヒット中。無双シリーズもかなりの人気を集めるでしょう。
日本で作られたアプリの『真・三國無双 斬』は、RTS要素が全くないという点で、プレイヤーの間でも評価が分かれている状態です。シリーズのファンが期待するのは、やはりアクション性とシミュレーションの両立。
『真・三國無双 斬』のようなアクションを楽しめつつ、敵将の撃破や陣地の攻略で戦局を変えていく戦略性もあると、シミュレーションも楽しみたいファンが喜べそうです。
7年前にリリースされた『真・三國無双6』をベースとして作るという点も、どう活かされてくるのか気になるところ。
公開された映像を見ると、タイトルロゴも今までのシリーズとは違うデザインとなっています。イメージの一新なのか、全くの別物になるのか……。
中国でのサービス開始予定は2019年の夏ごろだとか。
ちなみに日本での開始予定はないのでしょうか?
残念ながら現状では未定とのこと。しかし決まり次第告知があるそうです。
ゲームの詳しい情報も知りたいですが、サービス開始も早く来ないか期待してしまいますね。