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食事は生きるための基本ですが、競技生活を送るスポーツ選手にとっては体を作るとても大切な要素ですよね。我々一般人でも取り過ぎれば太り、脂肪がたまって健康状態を脅かしますし、取らなさ過ぎれば栄養失調が起こります。
日本代表として現在トルコで活躍する長友佑都選手は、プロテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチ選手に習い、食トレを行っているそうです。平愛梨さんと結婚、お子さんも生まれた長友佑都選手が語る、食トレについての思いを見てみましょう。
長友佑都の食トレ
トルコに移籍する前、長友佑都はセリエAつまりイタリアでしのぎを削り合う生活を送っていました。そのため長友佑都の中には「ケガすること＝当たり前」という方程式が成り立っていたそうです。
確かにサッカー選手はケガが多いように思えますし、今年もシーズン前にリオネル・メッシの骨折のニュースが飛び込んできましたよね。ですから長友佑都にとっても、ケガをするのは一生懸命プレーに取り組んでいる証拠だったのかもしれません。事実、長友佑都はインテル時代に多くのケガを負い、苦しまれていたそうです。
そんな長友佑都の考えを改めたのは、ノバク・ジョコビッチの本でした。この本を通じて長友佑都が感じたのは、1試合2時間を超えることもあるテニスという試合を続けながらも、ノバク・ジョコビッチが結果を出すことができるのはなぜだろうということだったそうです。
イタリアには日本でもおなじみのパスタ、ピザ、ドルチェなど多くの美味しい食べ物があります。つまり誘惑が多かったんだそうですよ。
そんな中出会ったのがシェフの加藤超也氏だったと言います。
当時長友佑都は、株式会社Cuoreにおける食事事業の立ち位置を考えていたところだそうで、加藤氏が専属シェフになりたいとSNSで申し出てくれたのだそうです。
長友佑都自身食事への興味がありましたし、加藤氏の熱い思いを受け止め、日本のスタッフに会ってもらった後、実際に2人は合いました。そしてこの出会いこそが、長友佑都の食事意識を変えることになったきかっけだったのだそうです。
長友佑都の基本情報
長友佑都といえば「走る長友」のCMでも一時期話題になりましたよね。日本代表の頼れるミッドフィルダーです。
おじいさまが第1回小倉競輪出走者という、元競輪選手の吉田達雄氏で、さらにその弟さんの吉田実氏も元競輪選手。さらにお父様のお父様つまりおじいさまは明治大学でラガーマンだったそうですよ。そんなスポーツ一家に生まれ育った長友佑都は、小学校1年生からサッカーをはじめ、中学校時代に走り込みによる運動量のベースづくりをしたんだそうです。確かにスタミナがすごい選手ですから、運動量のベースづくりが大切だったというのは説得力がありますね。
高校は東福岡高校で、2年生の時に1ボランチとしてレギュラー入りしたそうです。ところが地区選抜などには選ばれなかったため、このころは無名に近く、指定校推薦で明治大学政治経済学部へ進学したんだとか。
大学でもサッカー部に入部した長友佑都は、フィジカルに強いこと、走力に優れていること、攻撃の完結力があることから右サイドバックに起用されます。しかし入部して間もなく、長友佑都は椎間板ヘルニアを再発してしまい、試合に出ることができませんでした。
治療中に体幹筋を鍛えた長友佑都は1年後の夏に復帰すると先発出場を果たし、わずか3試合で別格という評価を得ます。その後は身体能力が変われ、3バックではセンターバックを務めるなど、その名が知られるようになり、全日本大学選抜、ユニバーシアード代表などに選ばれます。
そして大学3年生の時にFC東京と練習試合をしたときに、関係者に興味を持たれ、特別指定選手としてFC東京に参加、ナビスコカップ杯準々決勝で公式戦デビューを飾りました。
その後は北京オリンピックアジア二次予選の日本代表に選出、マレーシア戦で先制点を挙げると、PK獲得など日本中にその名を取ろどかせることとなりました。
大学時代にプロになることを決めた長友佑都は大学に通いながらサッカー部を引退、FC東京と契約します。その理由として、母子家庭で自分を含む3兄弟を育ててくれた母に、経済的に楽をさせたかったという思いがあったそうです。
Jリーグ初得点は5月3日の大宮戦で、FC東京では左サイドバックと右サイドバックの両方を請け負っていました。
5月18日に日本代表として初選出されると、5月24日に代表デビュー、さらに11月に行われたキリンチャレンジカップでも初得点を決めて見せたのです。
2010年にはFIFAワールドカップ南アフリカ大会にフル出場し、エースキラーとしての役割を担い、日本の決勝トーナメント進出に貢献します。この時記録された長友佑都のトップスピードは時速26.7㎞～30.13㎞と驚異的な速さで、対戦相手を含め最速となりました。
子の活躍が認められた長友佑都はACチェゼーナへレンタル移籍が決まり、世界一の再度アップとなることを誓ったのです。
ACチェゼーナへ移籍するとチームの仲間や強化部長などから高い評価を得、またロッカールームの団結に欠かせない存在と言われるようになりました。
2011年にインテルミランに移籍するとチャンピオンズリーグ決勝トーナメント出場をすぐに果たし、準々決勝では内田篤人と対戦しました。地元紙からの評価も高く、コッパ・イタリアのタイトル獲得にも貢献しています。
左ひざ負傷というアクシデントにも見舞われましたが、2013年以降も活躍の場を広げ、2014年のFIFAワールドカップにはグループリーグ全試合フル出場、ここでもスプリント数と最高時速両チームトップの記録を残します。
2014－2015シーズンに入るとインテルミランの副主将に就任したものの今度は肉離れに見舞われ長期離脱してしまいます。
その後は苦しいシーズンが続きましたがとどまり、ポジション争いを繰り広げながら、2017年国選親善試合プラ汁戦で国際Aマッチ100試合出場を果たしたのです。
しかし試合に出場したいという気持ちが強く、2018年にトルコのガラタサライへ移籍、すぐにチームの勝利に貢献するプレーを見せます。そしてチームは3年ぶりのリーグ優勝に至ったのです。
2018年のFIFAワールドカップロシア大会にも出場しており、髪の毛を金髪に染めたことで話題となりました。グループリーグはフル出場し、さらに得点アシストなどの活躍を見せ、3大会ワールドカップ11試合出場という、日本人最多出場記録を達成しました。
2019年にはAFCアジアカップ2019のメンバーとして試合に出場しています。
サッカーの食トレ
食トレとはその名の通り食事トレーニングのことです。最近は食トレに関する書籍も多く出版されており、食べ物を取ることで強いからだを作り上げるという、食べ物の力を大きなテーマとしています。
食事というのは内容次第で私たちの健康を左右します。たとえばカルシウムが不足すれば骨折しやすくなったり、歯が弱くなったりしますし、鉄分が不足すれば貧血を起こしやすくしますよね。こうした栄養バランスの取れた食事をベースとし、体力強化をしながら、筋肉増強、コンディショニングを整えていくということと言われているんです。
エネルギー源となるのは炭水化物。最近は炭水化物抜きダイエットが騒がれていますが、全くとらないというのはエネルギー不足となって逆に怖いという警鐘を鳴らす専門家もいます。
それから筋肉を作るのはタンパク質です。高たんぱく低カロリーといったことが言われていますが、脂質は余分な脂肪を作らない適量を心がけたいものですね。
筋肉が作られる仕組みを説明すると、筋肉は運動や負荷を与えることで筋肉繊維などが壊れ、再生することで前回の状態よりもさらに強固になります。この再生の時に必要なのが、たんぱく質ということですね。
また風邪などひいて練習を休めば後々響きますから、体の抵抗力を高めることも大切です。体の抵抗力を高めるには低体温を防ぎ、腸内環境を整えることがいいと言われていますから、体を温める食材や食物繊維なども必要になるということなんです・
こうした栄養のことと体の構造や仕組みを知ることも、食トレにつながっていくのではないでしょうか。
食トレをサポートする味の素
日本の企業で食事でアスリートをサポートしているのが味の元です。東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナーである味の素は、世界で活躍するアスリートの勝ち飯をホームページで紹介しています。
ビクトリープロジェクトと呼ばれるアスリート支援活動は、トップアスリートが世界で勝ち続けるための食とアミノ酸による、コンディショニングサポートのことなんですよ。そのために、目標をかなえるためのカラダづくりやコンディショニングを、バランスの取れた食事と捕食で実現していこうというプログラムを組んだんです。
勝ち飯のポイントは3つ。1つはタンパク質、2つ目は野菜、3つ目は汁物だそうです。
タンパク質は体作りに大変重要な要素となりますし、野菜は体を整えてくれます。汁物はうま味がポイントとなるそうですよ。このうま味成分が消化や九州を助けたり、食欲を増進してくれたりするんだそうです。
スポーツをしている場合はタンパク質とビタミンB6で体を作り、ビタミンCで疲れを取ることがポイントのようですね。もちろん受験生にも大切な勝ち飯。ポイントは寒さ対策となるたんぱく質とビタミンB6、体調管理を行い、抵抗力アップを促すビタミンCとのこと。
さらに脳のエネルギー源として炭水化物やビタミンB1、体調管理目的のビタミンCを本番直前に取るといいようです。
長友佑都の考え方を変えたというノバク・ジョコビッチは、現在もプロテニスプレイヤーとして第一線で活躍しています。日本では錦織圭選手が男子プロテニスプレイヤーとしては有名ですが、試合情報を見ていると、自然とノバク・ジョコビッチの名前も目にすることでしょう。
遠く異国の地で奮戦する長友佑都。今後日本代表としても、プロサッカー選手としても、どのような活躍を見せてくれるのか楽しみですね。
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