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植草歩代表決定へ…空手で注目したい選手は?

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2020年の東京オリンピックから正式種目になる空手。本当に楽しみ!という方も多いのではないでしょうか。

空手は日本発祥の国技ですし、世界で活躍する選手も多い競技です。では88日に日本武道館で開催される空手種目で注目したい選手は誰でしょうか?

 

目次

植草歩が代表内定へ

空手注目選手でまず紹介するのが植草歩選手です。

空手の広告塔としても目にすることの多い植草歩選手、最近はトレーナー指導の下、肉体改造をしたと言います。

しかし植草歩選手、もともとは運動ができず、右利きだけどバスケットのドリブルは左手しか使えないということで、体育ではゴールの下に立っていることが多かったのだとか。腕立て伏せもここ最近でようやくできるようになったのだそうです。

そんな植草歩選手、吉田沙保里選手の世界大会16連覇、個人戦206連勝という強さによってレスリングを日本に知らしめたということから、憧れを抱き、多くの人に空手を知ってもらいたいと思うようになったのだとか。

植草歩選手が所属するのは女子組手61kg超級。2016年に世界選手権で優勝し、世界でもトップクラスとしておそれられてきました。しかし201912月のPLマドリード大会は初戦敗退、その後も3大会で表彰台に立つことは一度もありませんでした。

そんな中植草歩選手が取り入れたのがテコンドー。スピード感のあるテコンドーを練習に取り入れることで、膝の入れ方を学びなおし、蹴りのスピードおよび種類が圧倒的に増したと言います。

さらにレスリングで倒し技、組んだ時の対処法を学び、ハイブリッド空手を身につけているのだとか。

金色のネイルに勝負飯の炊き込みご飯で植草歩選手は88日金メダルへ向かって邁進してくれることでしょう。

 

形の清水希容にも注目

圧倒的な形がYOUTUBEにアップされたことで知名度を一気に上げ、さらに女子の形の第一人者としてオリンピックに空手が採用され、CMに出演して以降ますます注目を集めるようになったのが清水希容選手です。

大阪府出身の清水希容選手、試合中の気迫あふれる演武と、プライベートの姿のギャップに驚く方も多いのではないでしょうか。

201912月にランキングポイントで条件を満たしてオリンピック代表に内定した清水希容選手、実は女子個人戦では20142016年の世界選手権優勝、全日本空手道選手権では7連覇という実力の持ち主。2016年にはテレビ朝日ビッグスポーツ賞のビッグスポーツ“Road to 2020”奨励賞を受賞しています。

これだけの戦績を残しながらも意外と情報が少ない清水希容選手、名前が変わっていると思った方も多いのでは?実はこの“希容”という名前に射は、希望の器を大きく、夢をかなえられるような子に育ってほしいという意味が込められているそうです。

確かに“希”は交わると布を併せた漢字で、折り目のない少ない布、つまり珍しい布という由来を持っています。そのため“まれ”という意味があるのですが、だからこそ望む、こいねがう(漢字表記で希う)という意味があるんですね。

ですから夢に向かう、希望に満ち溢れた人生を送ってほしいという意味で使う親御さんも多いそうですよ。

さらに“容”ですが、中に物を入れる、取り込むという意味があります。ほかにも形作る、整える、ゆとりがあるという意味もあり、“希容”という意味を考えると、希望を形作る、未来への希望を受け入れる器という意味もあるのかもしれませんね。

少し話がそれましたが、清水希容選手が空手を始めたのはお兄さんの影響だったようです。小学校3年生から始めた空手はどんどん力を身につけていき、高校生になってからは優勝回数もどんどん増えていったのだとか。

そんな清水希容選手も植草歩選手同様、空手を多くの人に知ってもらいたいという思いを持っていたようです。子供たちの夢が広がるということもあり、新競技追加に当たって行われたヒアリングで清水希容選手は演武を披露、空手への思いを訴えました。

 

男子は西村拳に注目

男子もご紹介しましょう。75kg級の西村拳選手です。

お父様が元世界王者の西村誠司氏である西村拳選手、3歳のころから空手をはじめ、高校ではIHの団体及び個人で優勝、大学では全日本選手権で個人と団体優勝、さらにアジア選手権でも団体戦優勝メンバーの一人となりました。

以前葉加瀬太郎さんのバイオリンのBGMで知られるテレビ番組「情熱大陸」にも取り上げられたことがある西村拳選手、身長180㎝、体重75kgと非常にいい体格をしています。強靭な肉体から繰り広げられる技の数々は多くの空手ファンを魅了しているんですね。

さらに腕も長いので、対戦相手からは尊敬のまなざしを向けられるようです。

空手と同時に水泳も習っており、本人は水泳の道に進みたかったようです。しかし勉強面でぱっとせず、お父様から自分の将来を自分で決めるよう言われ、父の道に続くように空手道に入っていったのだとか。

空手会のプリンスの異名を持つ西村拳選手、東京オリンピックでも活躍してくれることでしょう。もう少し詳しく知りたい方は、動画もアップされていますし、ステップのウォーミングアップなど、空手初心者でもわかりやすい解説動画もありますよ。

 

さらに内定者も続々

さらに空手協議では男子形の喜友名諒選手、男子組手75kg超級の荒賀龍太郎選手、女子組手55kg級の宮原美穂選手が内定しています。

喜友名諒選手、珍しい苗字ですよね。予想されている方も多いかと思いますが、沖縄県出身です。

大会では2014年、2016年、2018年の世界空手道選手権大会で優勝し、全日本空手道選手権大会では8連覇しています。近年の大会結果を見てもほとんどが優勝なので、東京オリンピック金メダル候補であることは間違いありません。

荒賀龍太郎選手の荒賀という苗字も珍しいですが、日本中の苗字の中では9797番目に多いということなので、確かに珍しい苗字なのかもしれません。京都府に多くみられる苗字だそうですよ。

事実、荒賀龍太郎選手は京都府出身。84kg級で高校生の時に世界選手権代表になり、史上最年少の19歳で全日本選手権を制覇、現役選手最多の5度の日本一になっています。

スピードドラゴンの異名を持つ荒賀龍太郎選手、両親は同情を経営し、お姉様は世界選手権2連覇の荒賀知子選手、弟は学生日本一の荒賀慎太郎選手という空手一家です。その異名通り、スピードを生かして金メダルを獲得してほしいですね。

宮原美穂選手は福岡県出身、50kg級所属の選手です。

7歳の頃にお兄さんの影響で空手をはじめ、2017KARATE1プレミアリーグ銀メダル、ワールドゲームズ銀メダル、全日本空手道選手権準優勝を飾りました。

2018年にはアジア選手権でも成績を収め、日本スポーツ賞競技団体別最優秀賞を受賞しています。同じくメダルに期待のかかる選手ですね。

 

空手の基本

空手協議は形と組手の2つに分けられます。

形は仮想の相手と戦うイメージを持つと分かりやすいかもしれませんね。

見えない相手に対する攻撃技および防御技を一連の流れにして組み合わせる演武なんですよ。

現在は7名の審判による採点方式が採られており、予選では1人ずつ演武を行い、決勝は11の対戦方式となります。

また形の種類は現在102種類あり、その中から選択し、まず何を披露するのか声に出すところから始まります。

技の切れはもちろん、空気を切る音なども採点の対象となるのだそうです。

組手は8メートル四方の競技場の中で、11で行います。

帯の色で選手を分け、一方は赤帯、もう一方は青帯となります。

攻撃には突き、蹴り、打ちの3種類があり、相手の決められた部位に対し、姿勢及び威力、コントロールによってポイントが付きます。なお柔道のように有効、技あり、1本があり、3分の競技時間終了時にポイントが多い選手の勝ちとなります。

しかし空手では故意的に攻撃部位に当てたり、腕や足、間接などといった禁止部位に攻撃したりすると販促となります。さらに受ける側も負傷を装う、誇張する、故意的に繰り返し場外に出る、無防備になるなどといったことで反則を取られます。

形ではぜひリズムやスピード、バランスや体のブレなど、美しい一連の流れに注目してみましょう。

組手ではスピード感あふれる攻撃技や選手同士の駆け引きが柔道とは違い楽しめるポイントです。

 

空手の歴史は?

空手の原点は琉球王国時代の沖縄で発症したと言われています。もともとは拳足による打撃技を用いた武道で、手(ティー)と呼ばれる沖縄拳法に中国本土の武術が加わり、その後薩摩藩示現流、夕雲流と言った日本武術の影響を受けながら発展したと言われています。そのため漢字では空手ではなく、唐手と表現することもあるようですね。

正式に日本武道としての承認を受けたのは昭和8年のことです。

起源は諸説ありますが、那覇にある久米村に中国からの職能集団が移住してきたことから生まれた久米三十六姓輸入説、琉球舞踊の一つである舞方が発展したと言われる説、さらに沖縄角力発展説、柔術起源説などがあります。歴史資料がないので、どれが本当なのか分からないんですよね。

どちらにしろ沖縄で発症し、沖縄で発展したということは多くの共通項のようです。

日本の歴史は江戸時代、廃藩置県が施工された明治時代、第一次大戦、第二次大戦と変動していきますが、それと共に空手も歴史を歩み続け、唐手は般若心経の「空」の概念より、空手へと名前を変えていきました。

組手は本土で創作付加され、現代の形へと近づいて行きます。戦後はGHQにより武道禁止令が発令されましたが、ここに空手道は記載されておらず、早期活動再開可能となったとされています。

競技空手は昭和29年に誕生したので、実はけっこう新しいんですよね。寸止めルールもこの頃でき、ルールを用いた全国空手道選手権大会は昭和32年に初めて開催されました。

その後流派が乱立したものの、空手は世界へ広まっていきました。

道着も徐々に現在の形へなっていき、上衣はヒジが出るか隠れる程度の袖丈やノースリーブに近いもの、下穿きは床に着く程度とされていますが、競技シーンを見ると動きも大きく、またくるぶしやふくらはぎが出ることも多いので、静止していなければ分からないかもしれませんね。

そんな空手競技は88日に開催されます。興味のある方はチェックしてみませんか。

 

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